培養土は自然に優しい天然のヤシの実チップ「ベラボン」

天然ヤシの実でできた園芸培養土、ベラボンでガーデニングも簡単に楽しめます!

ウチョウラン特集

驚異の生育結果! ベラボンを検証する

皆さんはベラボンという用土をご存じですか。ベラボンはヤシの実チップを特殊加工した商品です。最近、主にプロの実生家の間で、このベラボンの人気が高まり、使用される方が増えてきました。

その効果を探るため、栃木県葛生町「村樫バイオ」(日本羽蝶蘭ブリーダー協会副会長・村樫和美園主)さんのご協力を得て実験を行いました。ここで使用したベラボンは、市販されている中では最も細かいS(アク抜き)の商品です。 植え付け鉢はいずれも3.5号プラポット鉢を使用し、鉢底に水ゴケを敷いたものと敷かないものをそれぞれ用意しました。ちなみに村樫バイオさんでは、根の張りがよいとの理由から、通常はすべてのプラポットの鉢底に水ゴケを敷いているそうです。

植え付け用土は小粒の硬質鹿沼土をベースに、山ゴケ2割を入れたもの、水ゴケ(粉砕)2割を入れたもの、そしてベラボン2割を入れたもの、さらには鹿沼土小粒用土のみの8種類。さらに加えて、ベラボン1割と山ゴケ1割、ベラボン1割と水ゴケ1割のそれぞれ鹿沼土小粒用土との混合品も用意し、実験は全部で 12種類となりました。

用いた球根はいずれも長さ3・前後のものを揃え、植え付け後はハウス中央部にポットトレーに並べて管理しました。(植え替え日/3月20日)

水管理は通常通り1週間に2回程度として管理したところ、4月15日の時点で力強い芽が伸び出てきたのは3鉢でした。鉢底に水ゴケを敷きベラボン2割を入れたもの、ベラボン1割と山ゴケ1割を加えたもので鉢底に水ゴケを敷いたものと敷かないものの、いずれもベラボンを混合して用土に植え付けたものです。同時期、水ゴケや山ゴケを加えた鉢はまだ芽出しさえしていませんでした。

ウチョウラン
(あく抜きベラボン使用例)

その後の生育も著しく、6月15日の時点では何らかの形でベラボンを混入した用土で植え付けていたものは、すべて見事に開花しました。なお、今回の実験で最も生育がよくなかったのは、用土に水ゴケ2割を混ぜたもので鉢底に水ゴケを敷いていない鉢でした。

「ベラボンを用いると、商品のうたい文句通り吸水性、保水性、排水性は大きく向上します。それによって鉢内の通気性もよくなるため、ウチョウラン栽培にはベラボンはとてもよいと思いますね」と村樫さん。

一度の実験では必ずしも正確なデータとはいえませんが、上記の結果を見ても、他の用土に比べてベラボンがウチョウラン栽培に適していることは明らかでしょう。

これを機に、あなたもぜひ試してみてはいかがですか。

写真提供
野生蘭工房 はやさか 様
(株)栃の葉書房 様