Patent

こだわりの特許

こだわりの特許技術

ヤシの実から洋蘭の培養土として「ベラボン」を開発してから早くも40年が経ちました。当時、洋蘭は水苔で植えるのが一般的で、バークが少し普及しはじめているところでした。その中でヤシの実で洋蘭を植えることはなかなか理解いただけませんでした。

何回か試作品を生産者に使っていただいては失敗を繰り返しましたが、ヤシの実の加工法を工夫して、「あく抜き」が可能な商品の開発に成功したのです。「あく抜き」とはヤシの実のタンニンを除去するために、ヤシの実を水につけてあく出しすることですが、ヤシの実をただ切っただけでは、あくは出ません。タンニンには植物によっては根の成長を阻害する場合があり、あく抜きすると赤褐色の水が出るので、1晩水につけては水をかえ、それを3~4 回繰り返します。(このことを「あく抜き」と呼ぶようになりました。)

「あく抜き」をしてから使用するとタンニンの害がありません。それだけでなく、その加工法のおかげでヤシの実が水を吸ったり、はいたりするような物理性が生まれたのです。水を吸うとチップが1.5倍に膨張し、乾くと収縮するので、吸水性・排水性・通気性の3拍子そろった物理性を実現、これが「ベラボン」「あく抜きベラボン」の特許取得となったわけです。

Registerd Patents

取得特許

第1876636号
鉢植え用栽培土
第1964688号
土壌改良材及びその製法
第2516807号
植物の植込み材料及びその製法
第2071312号
低タンニン植込み材料及びその製法
第2071313号
養液栽培用基材

アメリカ合衆国、EC、中華民国、中華人民共和国にて取得歴あり

ベラボンの用途の広がり

こうして少しずつ洋蘭の生産者にもご評価いただき使っていただくようになりました。洋蘭は植え込みの時期が限られているため、ほかの時期に使用できる用途を求め、切花の畑にすきこんで土壌改良に使用することを提案したところ、長野県のある生産者がベラボンのおがくず状「S」と5ミリ角の「M」を混ぜて使用しているのを見て「繊維・チップ・粉」をミックスした「スーパーベラボン」を開発いたしました。

洋閾から始まったベラボンの使用用途も、現在ではスプレー菊、トルコ桔梗などの花・野菜の土壌改良やマルチング、イチゴやトマトの蓑液栽培培地、鉢物・花壇苗など、多種な用途にお使いいただいております。

類似したヤシガラ商品がかなり出ているようですが、当社オリジナルのベラボンは生産者様と一緒に苦労と共に開発してきた自信と実績があります。
「ただ切っただけ」のヤシガラではないことをご理解いただけたら幸いです。
ベラボンはタイの自社工場生産しており、安定・安心の品質でお届けしております。
これからもお客様のために、異常気象にも負けない土壌作り、植物作りの手助けとなるべく、ベラボンの開発を続けていきたいと思っております。